高級ブランドとコスパについて悩むtamachanです。

どうも、中華探訪も後一本の、tamachanです。
(相変わらずイヤホンを買ってるだけですが)

本日のレビューもイヤホン2本でございます。

その1

qdc Uranus(ウラヌス)、メーカー初のハイブリッド型イヤホンである「Fusion」の開発ノウハウを生かした1BA+1DD ハイブリッドHIFIイヤホン。

SPEC
・型番:qdc Uranus
・ドライバー構成:1BA+1DDドライバ
インピーダンス:18Ω
・音圧感度:100dB
・再生周波数帯域:10Hz~20KHz(実に本質と言うか十分だと思います)
・イヤホン端子:qdc社独自の2pin端子(リケーブルにやや苦労)

バーンインは短めで大丈夫、早めに安定します。気になる荒れ等は殆ど出てきません。

低音域はやや山が有るかな?くらい、緩いブースト型、最近多い『ややウオームな低音』です。
ただ、音自体は緩い事は無く、制動も効いておりエッジ感も良い感じです。
SONYのXBA-N3のような『SONYの低音』的演出は無いのでこれはまた面白いと思います。

中音域はごくフラットな出来です。
中高域も良く出来ています、人によっては『没個性で上品な』イヤホンに見えるかも知れませんが、やや下がり気味の中音域共に合わせて音量を上げてやると適度なエッジ感が出て来て良いと思います。
極めて『自然体』なバランスです。
ここもXBA-N3と聴き比べるとエッジに頼りがちなN3と好き嫌いが出て面白い所です。

高音域はBA型一発なのですが、必要十分で、ワイド感は普通ですが、細かさと伸び具合が丁度良く、『聴き疲れ』には強いと思う。
モニター型の様な切れ味は少ないですが、この『自然な減衰感』は良く出来ていると評価出来ます。
違和感は無く、つながりはキレイだなと。


・まとめ

『qdcでは価格レンジが低いのに良い出来の』イヤホンだと思った。
(私には高かったですが)

実に自然体なイヤホンです。
敢えて欠点と言うなら『ボーカルがやや下がり気味に聴こえる事』くらい。
(日本製に多い高めの周波数にピークを作る工作を敢えて低めの周波数に、ホンの僅かに作っているからだと思います。)
ここはややボリュームを上げてやればバランスが取れます、使いこなしはこの辺りが肝心かと。
ただの『品の良いイヤホン』ではないと思います。

一度聴いてみることをお勧めします、この様なコメントは初めてですが。(笑)

 

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その2

Westone W40 2019 Design

これ、『ニュートラルで万能』と言うレビューが多いので買ってみました。
お金が少ないので『ネットオークション代行』で一万円安かった。(笑)

で、SPECですが、
・型番:Universal W40 2019 Design(WST-W40-2019)
・メーカー型番:70022
・ドライバー構成:4バランスドアーマチュアドライバ 3wayパッシブクロスオーバー
インピーダンス:31Ω
・音圧感度:118dB、
・再生周波数帯域:10Hz~18KHz(控えめですが一般的に十分)
・最大入力:不明
・オマケ:Westone Bluetoothケーブル他テンコ盛り(笑)

このイヤホンも意外と早く音が安定します。
バーンインは短くてOKでしょう、『ドラムの熱気が下がれば』大丈夫。
まず思ったのは『帯域は確かにニュートラルに近いがけっこうウオームだな』でした。
この筐体とは思えない低音を、『熱を持って』出してきます。
ただ、『とは思えない』であって、重低音は無理です、BA2連発でも。
この低音の出し方はSONY型でしょう。
SONYは100Hzの下に1山作っていますがこちらは80Hz~60Hzに1山あります、が、その上の250Hz付近が『暑苦しい』セッティング。

ボーカル自体はフラット系で良いのにここの『暑苦しさ』が『肉感的な音声』を作る事もありますが、女性ボーカルだと『むさ苦しい』ので困りますね。
ただ、経験的に250Hz付近はクラシック系を聴くと空間表現が出やすいので意外といけるかも知れません。
※カーオーディオで『なんだかコモリっぽい』と感じる方はGEQでこの辺りを下げて聴いてみてください。

女性ボーカルを『スッキリ綺麗に聴きたい』以外なら確かに『何でも聴ける』と言うレビューが出るかも。
ただ、余り大入力には強く無い様に聴こえます。
DA-310USBのGain Midで-47.0dBを超えると危ない気がしてきます。

高音域はこの『熱さに押され気味』ですが、10KHz付近に僅かなエッジを刻んで自然に減衰していきます。
SPEC通りです
嫌な刺さりも無くこれでも良いのですが、『暑苦しさ』に対抗するためにも少し盛っても良かったかも。


・まとめ

4BA型、Westone。
相当期待しましたが(だって高いのですから)、『ウオームな普通のイヤホン』でした。
オマケにWestone Bluetoothケーブル、これ、いらないから値段を下げてください。(泣)

後はそうですね、中低域に『力こぶ入れ過ぎ』な点でしょうか。
多分、予想は付きますが『Bluetoothと相性悪そう』じゃないかと心配です。
荒れは無いですが高音域が控えめなので、Bluetoothでノイズが乗った場合一段評価が低くなるのではないかと。

それにしても『一流ブランドは高いな、コスパどうなのかな?』

考え込んだtamachanでした。


試聴機器:DA-310USB
     XDP-300R+ALO Audio The National Amp
試聴音源:32bit 192KHz tamachan 仕様
     24bit 96Khz Encoded by dBpoweramp Release 16.6