SHANLINGはハイエンドに『何を』求めたのか?

どうも、なんとか更新のtamachanでございます。

本日のレビューはハイエンドイヤホン1本でございます。


SHANLING ME700
10mmのゴールドコーティングダイナミック型ドライバー+4BA型ドライバー
パッケージが小型のヘッドホン並みにデカい!
現在のSHANLING最高級イヤホンでございます。
※¥60,486円(税込・当時)、現在価格¥59,976円、ハイエンドモデル。

SPEC
・型番:SHANLING ME700
・ドライバー構成:10mmゴールドコーティングダイナミック型ドライバー+4BA型
 ドライバー
インピーダンス:18Ω
・音圧レベル:106dB
・再生周波数帯域:20Hz~40KHz(ハイレゾ仕様でこざいます)
・イヤホン端子: 着脱式(MMCX)銀メッキ高純度OFCケーブル及び各種プラグ
 アダプター付属


バーンインは低音域の緩さが少しましになるまで、BA型ドライバーの粗さが取れるまで回して下さい。
(この緩い低音が問題なのですが......)

 


低音域はとにかく多くて緩め。
ただし重低音はドカンと出て来ませんがとにかくボリュームとして過剰です。
解像感も正直褒められたモノではありません。
典型的な『中華の低音』にカテゴライズして良いかと。
ゴールドコーティングって音響的に意味ありますか?

中音域はややウオームで肉感的な音作り。
低音もそうなのですがややピントが甘くボケて聴こえます。
バランス的にはフラットなのですが低音域に侵食されると言うか。
ME500の鮮烈なフラットさとは全く違います。

中高域ですが、『解像度をそこそこ維持しながら刺激音を細分化』しています。
ME500の反省でしょうか、聴きやすく扱いやすいです
その為、カチッとした音ではありませんが。

高音域は優しく快適。(笑)
ややワイド感がありますがサラリとした音です。
分解能もそこそこ頑張っています。
細かく柔らかく出すチューニングはME500のこれまた反省でしょうか。
『反省し過ぎ』の気も。
あの切れ味を放棄して得たモノとしては余りにも少なすぎ。

全体としてこんなに『ボケボケで軟弱者』な音でハイエンド、理解に苦しみます。

 

・まとめ

SHANLING ME500の上級機と言う事で楽しみにしておりましたが、『ボケボケで軟弱者』な音で泣きました。
ME500とはサウンドデザイナーが絶対に違う。
10mmゴールドコーティングダイナミック型ドライバーが全てを『破壊』しています。
あの切れ味、澄み切った見通しの良さ、全てが存在していません。
ただただ重苦しい低音域が支配して致命的ではない中高域以上まで干渉する。
はっきり言って『下品』です。

重くないME500を作って頂きたかった。

これはお勧め出来ません。

 

試聴機器:DA-310USB
          XDP-300R
試聴音源:24bit 192KHz tamachan 仕様
          24bit 96KHz Encoded by dBpoweramp Release 17.2