JPRiDEは日本のプライドを背負って立てるのか?

どうも、tamachanです。

本日のレビューはイヤホン2本でございます。

その1

JPRiDE 1980 BLUE MOON
10.2mm径DD型ドライバー(同軸2WAY)+1BA型ドライバー搭載カナル型イヤホン

SPEC
・型番:1980 BLUE MOON
・ドライバー構成:1DDドライバー(同軸2WAY)+1BA型ドライバー
インピーダンス:9Ω(アンプに厳しいです)
・音圧レベル:93dB(アンプに厳しいです)
・再生周波数帯域:20Hz~40KHz(ハイレゾでこざいます)
・最大入力:5mW
・イヤホン端子: 着脱式(MMCX) 4N OFCシルバーコーティングケーブル


バーンインは短めで大丈夫、低音が締まって高音域が大人しくなればOK、ただし使い方にコツがいります。
ガッツリ入力してやって下さい。
音圧レベルが93dBと低めの為アンプに出力を要求します

低音域はマニアが好きな『沈み込む低音』をよく研究していると思います。
よくぞここまで伸ばしたものだと感心します。
量が絶妙で低音モンスターではありません。
ただし最低再生周波数を意識し過ぎかドラムのアタックにやや力強さが足りない。
対応としても大入力が必要ですがその場合中音域、中高域に若干のしわ寄せが生じます。
そして長時間の試聴はやはり苦しくなります。(苦笑)

中音域は基本フラットな作りです。
ただ、聴き込むと1KHz辺りに若干の山があります。
ここのエッジの作り込みが面白くやや『艶っぽい』、ただし『色気』までは成長していません。
大入力すると『艶っぽさ』が霧散します、そこが残念。

中高域は殆ど削らず素直に出してきて良好、解像度を犠牲にしていません。
しかし、ここの帯域も大入力にやや飽和気味になるので加減が難しい。
ここをターゲットに入力を加減すると良いでしょう。

高音域は、ワイド感が上手くセットされています。
中音域との位置も違和感がありません。
10KHz付近に少し山があると思いますが細かく処理されており刺さりません。
セットアップは上手い(笑)
でもね・・・


・まとめ

ハイエンドなので価格にこだわらず厳しく。
このイヤホン16,800円で5万円~10万円の価値があるのか正直微妙です。
音決めは結構マトモです、素人としては。
でも残念ですがこのイヤホンには決定的な『感動が無い』んですよ。
『ああこれは良い・・・』とか『こんな表現が出来るのか?』とかが無い。
16,800円で良くやったね、低音に変な色気があるけど破綻させずに『良くやりました』が正直なところ。
最初感じた『悪くないけど面白いイヤホン』から別の何かをリスナーに提供出来る様になったら良くなると思います。

そうそう、決して『モニター系』ではありませよ?
メーカーのチャートでは全てがニュートラルでしたがそんな事はありません。
やはり音決めは専門家が良いと思いますよ。


その2

Kinera IDUN
1DD型ドライバー+2BA型ドライバー
見た目は高そうです、ゴージャス(笑)

SPECですが、
・型番:Kinera IDUN
・ドライバー構成:1DD(7mm)+2BA型ドライバー
インピーダンス:32Ω
・音圧レベル:112dB、
・再生周波数帯域:20Hz~20KHz(こちらは普通のイヤホン)
・最大入力:不明


バーンインは短くてOK、ドラムの緩さが固まってくれば大丈夫。
(それでも緩いですけどね)

まず思ったのは『ややウオームな音で抜けが悪いなぁ』でした。
低音を出してくるのは良いですがとにかく緩い。
ベース帯域までお団子。
重低音は苦しいです、ただ良く聴こえる低音の出し方が大味なので聞き苦しい。
ゴリゴリしてます。

ボーカル自体はフラット系で下の方は厚め、上の方はやや線が細い。
旨味成分が少ない、『素麺』みたいな音。

中高域はやや控え目、こちらもカッチリしていません。
刺激は無いのですが細かい音を整理し過ぎ。
そのかわり高音域との接続には違和感がありません。

高音域ですが、2BA型ドライバーなのに凄い地味な高音域。
ここまで地味にセットアップしたら刺さる事は有りません、最近多いなこう言った『刺さらないセットアップ』
(でもドライバの呼吸音は聞えます、シューシューと)
広がりは無く全てが狭い。
これは退屈なイヤホンでしょう。


・まとめ

JPRiDE 1980 BLUE MOONの音決めが上手すぎ、と言うか此方の出来が悪すぎ。
恐らく中低音域がマシマシだと思いますが抜けが悪すぎる。
これで17,917円は高いと思います、流石に。
聴いてて辛くなってきた。
いくら外観がカッコよくてもね。

中華らしいなぁ。(笑)


試聴機器:DA-310USB
        XDP-300R+ALO Audio The National Amp
試聴音源:24bit 192KHz tamachan 仕様
        24bit 96Khz Encoded by dBpoweramp Release 17.1