微妙なイヤホンとあるイヤホンの問題について考えるtamachan

どうも、中華探訪が止まらない、tamachanです。
(相変わらずイヤホンを買ってるだけですが)

本日のレビューもイヤホン2本でございます。

 

その1

NF AUDIO NM2
ダイナミックドライバー搭載カナル型イヤホン(シングルユニット)

SPEC
・型番:NF AUDIO NM2
・ドライバー構成:1DDドライバ
インピーダンス:18Ω
・音圧レベル:108dB
・再生周波数帯域:10Hz~40KHz(いかにもハイレゾでこざいます)
・イヤホン端子: 着脱式(CIEM 2Pin 0.78mm) 5NシルバーコートOFCケーブル

バーンインは短めで大丈夫、早めに安定します。やや低音域が緩いかな?程度。

低音域は100Hzと200Hzに緩く山が有るかな?くらい、軽いブースト型。ただし『優秀ではなく価格相応』で重低音を求めると流石に出て来ません。
音自体は緩い事は無いと言うかこのドライバで出せる最低域は緩めですがブーストが掛かっている音域からなだらかに降下していく為『ドン!』と言うより強めの『トン!』、タイトなドラムアタック向けで重さは有りません。
また、ベースラインは出て来ますが迫力にはやや欠けます。

中音域は基本フラットな作りです。
ただ、聴き込むと1KHz辺りに若干の山があります。
ここのエッジの作り込みがやや残念で少し荒れていますが、このメーカーは『刺激的な音』を嫌ってセットアップした形跡がこの上の中高域に表れています。

中高域は3KHzから始まり7~9KHz付近を割としっかりと削っています。
しっかりとした『刺さり対策』です、お陰で『カッチリとした音』には出来ていません。

高音域は、ワイド感は正直少ない。
12KHz付近に少し山を作って削った分の『差分補正』をしていますが削った量が勝っており、そこからの『一伸び』が少ない為音域、音場感共に狭い感じが拭えない。
困った、『決定的に悪くないが、褒める所もない』(笑)
なにか微妙な違和感が全体にある。


・まとめ

このイヤホンに11,520円の価値があるのか正直微妙です。
『微妙』と言う言葉がピッタリのイヤホン。
『解像度』と引き換えに『刺さり対策』を行うとこうなると言う見本にはなるかと思います。
(こんな小細工ではなくてドライバとかハウジングで綺麗な中高域を作れば良かったのに・・・)


その2

intime(アンティーム) 碧(SORA)-Light 【2019Edition】

これ、碧(SORA)-2に若干の問題がありまして、比較の為に購入。
懐に優しい良い子です(笑)

で、SPECですが、
・型番:intime(アンティーム) 碧(SORA)-Light 【2019Edition】
・ドライバー構成:1DD+VST(セラミックスーパーツイーター)
インピーダンス:22Ω
・音圧レベル:102dB、
・再生周波数帯域:20Hz~40KHz(こちらもハイレゾ対応)
・最大入力:不明


このイヤホンは意外と早く音が安定します、碧(SORA)-2の様な『サラウンド感』は発生しません。

バーンインは短くてOK、ドラムの緩さが固まってくれば大丈夫。

まず思ったのは『帯域はニュートラルに近いややウオームな音』でした。
碧(SORA)-2の様に低音を、『ボーカルの為に割り切ってカットする』セットアップはされていません。
本体半分が樹脂成型の為『締まりのない低音に成るのでは?』と危惧していましたが大丈夫でした。
ただ、重低音は苦しいです、ただ低音の出し方が自然なので実用上問題は出ないと思います。
(イヤホンで重低音は苦しいしお疲れ様になると個人的には思います)

ボーカル自体はフラット系で良い感じで、碧(SORA)-2の様に1KHzに一盛り、女性ボーカル向けのセットアップではありません、極めて自然です。
見た目と価格以上でしょう。
逆にボーカル帯域の低い所に少し山があるかな?な感じでソースを選ばないと感じました。

中高域はやや控え目ですが、『ゴッソリ削る』様な小細工は無いので解像度も確保されています。
高音域との接続も違和感が無い。
碧(SORA)-2程『伸びきり感』にこだわっていないので『刺さり』とは無縁で安心して聴けます。
碧(SORA)-2とのすみ分けでこのセッティングなったのか偶然なのか面白い。

碧(SORA)-2にある『ある種の欠陥』も有りません。
大入力にもそこそこついてこれます。


・まとめ

碧(SORA)-Light 【2019Edition】
前回、碧(SORA)-2を『褒めちぎり』ましたが総合力ならこちらの方が出来が良い。

以前にも書きましたが、碧(SORA)-2やセラミックスーパーツイーターを採用した一部のイヤホンに『特定の環境、音源で音像定位が変化する』事を確認しています。
※碧(SORA)-2の場合、クロスオーバーがやや低く、出力が高いのではないかと考察します

碧(SORA)-Light 【2019Edition】にはこの問題が無い、聴いた感じ『いたって普通のイヤホン』です。
この価格帯ではリファレンスたる出来だとお勧め出来ます。

※特定の環境、音源とは、『間接音が多い、エコー成分が多い、ハイエンドまで音圧が高い音源』が該当します。
中華の安いセラミックスーパーツイーターは全滅状態でしょう。


『intime(アンティーム)さんもドライバやVSTをとっかえひっかえしていないでどちらか固定して開発しては?』
今回また考え込んだtamachanでした。


試聴機器:DA-310USB
        XDP-300R+ALO Audio The National Amp
試聴音源:24bit 192KHz tamachan 仕様
        24bit 96Khz Encoded by dBpoweramp Release 17

 

オーディオ界と『亡霊達』に悩むtamachan

どうも、tamachanです。
今日のお題は、難しいし真剣なお話です。
ALPEX Hi-Unit HSE-A1000PN ガンメタ (ピエール中野モデル) 【HSE-A1000PN-G】
+レゾナンス・チップ・ピエール (通称: ピチップ)
です。

SPEC
・ブランド名:Hi-Unit
・型番:HSE-A1000PN
・ドライバー構成:φ10mmダイナミック型×1
インピーダンス:16Ω
・音圧感度:96dB
・再生周波数帯域:50~20,000Hz
・最大入力:5mW
・接続端子:Φ3.5mmステレオミニ(ストレート型)
・コード長:1.2m
・質量:約14.5g(コード含む)
・保証期間:1年
・付属品:イヤーピース4サイズ(XS/S/M/L)各1ペア、キャリングケース
・カラー:ガンメタリック、ピンク
・価格1,700円

・製品名:レゾナンス・チップ・ピエール (通称: ピチップ)
・型番:RC-PN
・標準価格〔2個入り〕:2,000円 +税
・色:艶消しシャンパンゴールド
・寸法:金属部 厚み 1.5mm × 直径 10mm
   粘着部 厚み 1mm × 直径 6mm / 重さ 約0.3g (1個)
・日本製:2020年4月28日発売開始


この製品と戦うに於いて私は大きなミスを1つした。
イヤホンを一組予備に買って置く事を忘れたこと。
この為、ピチップの有り無しがブラインドテストの様に簡単に聴き比べが出来ず、『イヤホンの音を記憶する』といった無理難題を背負うことになった。
これはピチップが『装着後24時間は経過させて下さい、24時間が経過した後に、ピチップの制振性能も100%発揮されます』
と言う訳でバーンインは24時間以上取って下さい。(笑)

で、低音ですが、基本変わりません、というか今回、この『所有者が基本イヤホンを一組しか持っていない』ことが大きなハンデになります。
最初私は低音に有る山が2ヶ所確認できるが締まりが出ていないか?。
そう、こいつはかなり強力な『装着者の希望』を見せて来るのです。

60Hz以下と100Hz前後。
60Hz以下は緩め。
の筈が、パンと張っていないが良い感じに聴こえるのです。

かと言って超低音が出る訳ではありません、この価格ではここまで出れば十分なレベル。
(SPEC正しいです)
この点は全く変化なし

中音域は緩く山があり、それは良いが3KHz前後に山がある。
この周波数は人間に一番聞こえが良いのでボーカルには辛い時がある。
のに『なんだかスッキリ聴こえるから恐ろしい』

中高域には8KHz付近に山がある。
特に8KHzより上はエッジを伴う為音源によっては辛い。

高音域は10KHz~12KHzにエッジを刻んでいるただし、音自体は細かく表現されている。
しかし、やはり気にはなる。
ここから上はハイレゾ対応でスペックを追いかけるとやたらとここの解像度を追求する余り馬鹿みたいに持ち上げるイヤホンが見受けられるがこのイヤホンは高音域に関しては『価格に見合った』自然な減衰をしている。
ここは良く出来ていると思う。
(SPEC正しいです)

ただし、オーバーオールで見ると問題が無いわけでもない。

筈なのに『おい、見通し良くなってないか?』

過去、こういったアイテム等は色々試している私でさえ『もしかしたら...』と一瞬思った程このピチップの『自己暗示力』は強いと思います。
所有者の『こういう音であって欲しい』と言う欲望でしょうか。

これを打ち砕いたのは100回以上は聴いている『TRUTH』と『A LATCHKEY』、そして誰も知らないと思いますが『メランコリーの軌跡』です。


こいつ達を聴いた時『変わっていないじゃないか』と冷静に思いました。
同時に最初から背負っていた『妙な違和感』も無くなりました。

 

・まとめ

この装置は『装着者に幸福な夢を見せる』と言う点では良い機械というかパーツかも知れません。
しかし、『オーディオを自分の耳で真摯に追い込む』と言う観点では頼ってはいけないパーツだと思います。
オーディオもエジソンから172年がたち、様々な技術が生まれ、淘汰されながら熟成されつつ有ります。
こういったパーツもその過程で生まれた『亡霊達』だと思います。

今、ピチップを外して試聴していますが、このすこし暴れた中高域に『安心している自分が居ます』
以前と同じ音ですから。

まあ、ピチップを外して聴き比べれば良かっただけかもです。(笑)


試聴機器:DA-310USB
        XDP-300R+ALO Audio The National Amp
試聴音源:24bit 192KHz tamachan 仕様
        24bit 96Khz Encoded by dBpoweramp Release 17.0


レゾナンス・チップ・ピエール、強敵でございました。m(__)m

高級ブランドとコスパについて悩むtamachanです。

どうも、中華探訪も後一本の、tamachanです。
(相変わらずイヤホンを買ってるだけですが)

本日のレビューもイヤホン2本でございます。

その1

qdc Uranus(ウラヌス)、メーカー初のハイブリッド型イヤホンである「Fusion」の開発ノウハウを生かした1BA+1DD ハイブリッドHIFIイヤホン。

SPEC
・型番:qdc Uranus
・ドライバー構成:1BA+1DDドライバ
インピーダンス:18Ω
・音圧感度:100dB
・再生周波数帯域:10Hz~20KHz(実に本質と言うか十分だと思います)
・イヤホン端子:qdc社独自の2pin端子(リケーブルにやや苦労)

バーンインは短めで大丈夫、早めに安定します。気になる荒れ等は殆ど出てきません。

低音域はやや山が有るかな?くらい、緩いブースト型、最近多い『ややウオームな低音』です。
ただ、音自体は緩い事は無く、制動も効いておりエッジ感も良い感じです。
SONYのXBA-N3のような『SONYの低音』的演出は無いのでこれはまた面白いと思います。

中音域はごくフラットな出来です。
中高域も良く出来ています、人によっては『没個性で上品な』イヤホンに見えるかも知れませんが、やや下がり気味の中音域共に合わせて音量を上げてやると適度なエッジ感が出て来て良いと思います。
極めて『自然体』なバランスです。
ここもXBA-N3と聴き比べるとエッジに頼りがちなN3と好き嫌いが出て面白い所です。

高音域はBA型一発なのですが、必要十分で、ワイド感は普通ですが、細かさと伸び具合が丁度良く、『聴き疲れ』には強いと思う。
モニター型の様な切れ味は少ないですが、この『自然な減衰感』は良く出来ていると評価出来ます。
違和感は無く、つながりはキレイだなと。


・まとめ

『qdcでは価格レンジが低いのに良い出来の』イヤホンだと思った。
(私には高かったですが)

実に自然体なイヤホンです。
敢えて欠点と言うなら『ボーカルがやや下がり気味に聴こえる事』くらい。
(日本製に多い高めの周波数にピークを作る工作を敢えて低めの周波数に、ホンの僅かに作っているからだと思います。)
ここはややボリュームを上げてやればバランスが取れます、使いこなしはこの辺りが肝心かと。
ただの『品の良いイヤホン』ではないと思います。

一度聴いてみることをお勧めします、この様なコメントは初めてですが。(笑)

 

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その2

Westone W40 2019 Design

これ、『ニュートラルで万能』と言うレビューが多いので買ってみました。
お金が少ないので『ネットオークション代行』で一万円安かった。(笑)

で、SPECですが、
・型番:Universal W40 2019 Design(WST-W40-2019)
・メーカー型番:70022
・ドライバー構成:4バランスドアーマチュアドライバ 3wayパッシブクロスオーバー
インピーダンス:31Ω
・音圧感度:118dB、
・再生周波数帯域:10Hz~18KHz(控えめですが一般的に十分)
・最大入力:不明
・オマケ:Westone Bluetoothケーブル他テンコ盛り(笑)

このイヤホンも意外と早く音が安定します。
バーンインは短くてOKでしょう、『ドラムの熱気が下がれば』大丈夫。
まず思ったのは『帯域は確かにニュートラルに近いがけっこうウオームだな』でした。
この筐体とは思えない低音を、『熱を持って』出してきます。
ただ、『とは思えない』であって、重低音は無理です、BA2連発でも。
この低音の出し方はSONY型でしょう。
SONYは100Hzの下に1山作っていますがこちらは80Hz~60Hzに1山あります、が、その上の250Hz付近が『暑苦しい』セッティング。

ボーカル自体はフラット系で良いのにここの『暑苦しさ』が『肉感的な音声』を作る事もありますが、女性ボーカルだと『むさ苦しい』ので困りますね。
ただ、経験的に250Hz付近はクラシック系を聴くと空間表現が出やすいので意外といけるかも知れません。
※カーオーディオで『なんだかコモリっぽい』と感じる方はGEQでこの辺りを下げて聴いてみてください。

女性ボーカルを『スッキリ綺麗に聴きたい』以外なら確かに『何でも聴ける』と言うレビューが出るかも。
ただ、余り大入力には強く無い様に聴こえます。
DA-310USBのGain Midで-47.0dBを超えると危ない気がしてきます。

高音域はこの『熱さに押され気味』ですが、10KHz付近に僅かなエッジを刻んで自然に減衰していきます。
SPEC通りです
嫌な刺さりも無くこれでも良いのですが、『暑苦しさ』に対抗するためにも少し盛っても良かったかも。


・まとめ

4BA型、Westone。
相当期待しましたが(だって高いのですから)、『ウオームな普通のイヤホン』でした。
オマケにWestone Bluetoothケーブル、これ、いらないから値段を下げてください。(泣)

後はそうですね、中低域に『力こぶ入れ過ぎ』な点でしょうか。
多分、予想は付きますが『Bluetoothと相性悪そう』じゃないかと心配です。
荒れは無いですが高音域が控えめなので、Bluetoothでノイズが乗った場合一段評価が低くなるのではないかと。

それにしても『一流ブランドは高いな、コスパどうなのかな?』

考え込んだtamachanでした。


試聴機器:DA-310USB
     XDP-300R+ALO Audio The National Amp
試聴音源:32bit 192KHz tamachan 仕様
     24bit 96Khz Encoded by dBpoweramp Release 16.6

未完成なピエゾツイータとイヤホンに言いたい事

どうも、中華探訪しています、tamachanです。
(イヤホンを買ってるだけです)

本日のレビューもイヤホン2本でございます。
(しかも同一メーカー、決して手抜きではございません)

その1

LZ HIFI AUDIO LZ-A6mini 片側 1New type piezoelectric+1DD ハイブリッドHIFIイヤホン
圧電素子ですね、intime(アンティーム)さんがやってる奴の仲間です)

SPEC
・型番:LZ HIFI AUDIO LZ-A6mini
・ドライバー構成:1New type piezoelectric+1DDドライバ
インピーダンス:20Ω
・音圧感度:120dB
・再生周波数帯域:15Hz~35KHz
・オマケ:音色調整ノズル3組(笑)

バーンインは長めに、セラミックと言うかピエゾが荒れて聴きずらいですから。
このイヤホン、購入時のセットが『ハイレゾノズル』になっていますが、正直これは勘弁のレベルです。
マニュアルのf特偽りなし、3KHz~7KHz+3db、私の常識では3dbといったら聴感で2倍です。
女性ボーカルは確実に死にます、アナログアンプでも苦しい。
不思議なことにアナログアンプでは『バランスノズル』でも苦しい時があるのですが、DA-310USBだと普通に聴けます。
が、この時点である問題に気が付くのですが。
バランスノズルでは、『やや3KHzがキツイ』くらいで、はっきり言って『大した事のない中音域』です。

高音域は、『ハイレゾノズル』がピエゾの力業で無理やり出してきます。
刺さりますし、『シュッ』と言うピエゾの呼吸音が聴こえます。(笑)

『バランスノズル』では、かなり大人しくなります、ピエゾの呼吸音は時おり微かに聴こえる程度。
ただ、このセットの高音は以前聞いた『白骨イヤホン』に似ていて、『かなり鮮度の低い音』だと思って頂いて間違い有りません。
真ん中に全ての音が密集し過ぎです、非常に窮屈。

忘れていました、『Bass boostノズル』ですが、これでアナログアンプで高音が適正か?で、DA-310USBだとウオームなDDドライバの音が何故か確かにはっきり出てきます。
荒っぽく、出来の良い物ではありませんが。
この手のノズルでは『ハイカット』と言って欲しいものです、こもってます、エッジ感も何もありません。


・まとめ

『ピエゾツィータが荒っぽく扱いきれていない』イヤホンだと思った。

終始3KHz~7KHzのピークとピエゾの呼吸音が気になるイヤホン。
そして、『オーディオ用としては致命的な欠陥』があるイヤホン。

技術、感性、オーディオに必要な事が欠けている。

この後、兄弟機のLZ-A6を聴くわけですが、正直『事前テストでこの欠陥』の存在は承知しています。
そこのまとめで話したいと思います。

これだけは言えます、『買ってはいけない』と。

 

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その2

LZ HIFI AUDIO LZ-A6
問題児の兄。(笑)
これもLZ HIFI AUDIO様は圧電型ピエゾツィータをこちらは『スーパーツィータ』として採用しています。
よせばいいのに。

New type、この言葉は大好きですが。(笑)

で、SPECですが、
・型番:LZ HIFI AUDIO LZ-A6
・ドライバー構成:1DD型、4BA型、1New type piezoelectric supertweeter
以下、マニュアル内に書かれたデータを記します。
インピーダンス:20Ω、LOUD on 45Ω
・音圧感度:110dB、LOUD on 115dB(結論として、この機能は使えないと判断します。中音域が盛り過ぎで不自然)
・再生周波数帯域:10Hz~40KHz(40KHz、見せてもらおうか、New type piezoelectric supertweeterの実力とやらを)
※このイヤホン、『音響フィルターが9組』付属しています、最大で10Hz~40KHz、一番狭いセットで20Hz~20KHz
・最大入力:不明

こちらのイヤホンは意外と早く音が安定します。
ピエゾが荒れて聴きずらい事が無いのはスーパーツィータで『まれにしか機能しない』からかと。
(しかし、この『New type piezoelectric supertweeter』が後々大活躍するのですが)

さて、この問題児の兄ですが、一聴すると『いやけっこうまともじゃないか』と思えます。
ハイレゾノズル』でもなんとか聴けます。
弟が『余りにもNGだったので』驚きましたが、聴き込んでいると評価が難しい。
今回は『バランスノズル』を交換しつつ煮詰めて評価したい。
※出荷時は『バランスノズル』でした、賢明かと思います。

まず、基本あまり変化のない低音域ですが、こちらは『ニュートラル』、熱くも寒くもない無難な作り。
やや濁りっぽいところもありますが良い感じで聴けます。
低いほうへの伸びもそこそこありますが、期待してはいけません。

中音域は若干ですが3KHz~7KHzにピークが残ります、弟程ではないですが。
かえって『女性ボーカルには程よい』と聴こえる気がします。

中高域には若干のエッジの荒れが存在しますが『アクセントレベル』なのでこれは『味として許したい』。

ここからは『音響フィルターごと』書いていきます。

A組:10Hz~40KHzの『バランスノズル』
刺さることは無い、ただなんだろう、『エコーの様な付帯音』が聴こえる音源、場面がある。
そこが気になる。
このセットアップはやや細かい音を拾う傾向があるが、意外とスペックシート程の伸びは感じられない。
素直にハイ落ちして行く。
弟機よりは広がりはある、狭めではあるが。
ボーカルがやや前面に出る時がある。

B組:15Hz~30KHzの『バランスノズル』
中音域に若干ある筈の3KHz~7KHzにピークが殆ど感じられない。
ここまでで一番良い。
不思議だが中高域にあった若干のエッジの荒れの当たりが柔らかくなった。
高音域だが、一段細かくなった感じで『耳に優しい』、『エコーの様な付帯音』は聴き取れない。
素直にハイ落ちして行く感じは良好だ。
弟機よりは広がりはある点は変化はない。
ボーカルポジションに違和感はない。

C組:20Hz~20KHzの『バランスノズル』
低音に変化はあまりないと書きましたが、このセットアップは『低音マシマシ』です。
逆に『高音にあまり変化が無い』ので、ロックやEDM聴く人は良いかも。(笑)
ああいった音源でこのセットアップなら『オーディオ用としては致命的な欠陥』も大丈夫かも知れません。
あ、中音もまた出てきた、不安定だな、このピエゾスーパーツィータ。(怒)
やっぱやめてください。m(__)m


・まとめ

1DD型、4BA型、1New type piezoelectric supertweeter。
そしてオマケに音響ノズル9組(笑)
ドライバてんこ盛りですが、『こんなに載せなくてもこの程度のイヤホン』はあります。
一番いけないのが『New type piezoelectric supertweeter』の悪戯です。
比較的シンプルな録音で、エコーをきかせたボーカル等の音源で『ボーカル定位が変化する』事。
ボーカルが『膨張するように前に出たり戻ったりする』
曲のイントロでもうダメな事もあります。
特に弟機はNG度が非常に高い。
LZ-A6もA組:10Hz~40KHzの『ハイレゾノズル』で確認していますし、C組:20Hz~20KHzの『バランスノズル』でも不自然で音像定位(イヤホンでこれ少し抵抗ありますが)が不安定です。

使用するならB組:15Hz~30KHzの『バランスノズル』がお勧め。
これだけは『副作用が確認出来ませんでした』から。

中国だけとは申しません、『新素材、新技術には基礎研究と研鑽を積んで頂きたい』

扱いにくいのは『スピーカーを試した経験のある様なマニア』しかトライ出来ないのですから。

 

試聴機器:DA-310USB
     XDP-300R+ALO Audio The National Amp
試聴音源:32bit 192KHz tamachan 仕様
     24bit 96Khz Encoded by dBpoweramp Release 17.0

 

町工場とAUDIOSENSEはtamachanにどんな音を届けたのか!

どうも、ご無沙汰です。
最近、緊急事態宣言と地震でビビるtamachanです。
(でも、イヤホンは買ってますけど)

本日のレビューはイヤホン2本でございます。

その1

TMYIOYC D6 片側 2BA+1DD ハイブリッドHIFIイヤホン
(正直町工場)

SPEC
・型番:TMYIOYC D6
・ドライバー構成:2BA+1DDドライバ
インピーダンス:16.5Ω
・音圧感度:108dB
・再生周波数帯域:15Hz~35KHz(笑)
・最大入力:不明

さて、なんと言って良い物のか。
このイヤホンは音が『ただ出ている』と言う表現がピッタリ。
この、『底なし沼に足を取られている様な』重くて切れのない、ボワついた低音は、絶対に『音響エンジニア』と呼ばれる人が関わっていないと断言できる。
歪すら感じ取れる上、中音域にまで干渉し『ボーカル良くワカラネー』となる。(笑)
良く判らない中音域ですが、真ん中辺が欠けている、というか凸凹している、中高域しか出ていない。
その中高域も『スマホの会話音か?』レベル、汚い音。
さて高音域ですが、『2BAはどこにいったのか?』、35KHzなんてどこにも存在しません。
MP3とかAACの低bitレート音源か、凄いフィルターを掛けたようです。
このメーカーは『泥沼の様な低音』が良いと判断して、ここを『聴かせたくて仕方がない』らしい、大きなお世話だ!(笑)


・まとめ

『泥沼の様な汚い音の』イヤホンだと思った。

Hi-Unit HSE-A1000PN (ピエール中野モデル)やセブンイレブン謹製SONY製イヤホンの方がまだ使っても良いかと思わせる。
(SORA)-Light-2019Editionならなおさらだ。(前回同様です)

まあ、私は『泥沼』を3,946円、送料無料で買いましたが。(笑)
送料を考えるとオマケみたいなもんです、はい。
これ以上聴いていると『耳が腐りそう』なのでもう勘弁です。

 

その2

AUDIOSENSE T800
今回の大本命!
この、Knowles 8 バランス アーマチュア ドライバーがなんとも凄そう。

で、SPECですが、
・型番:AUDIOSENSE T800
・ドライバー構成:Knowles ハイブリッド 8 バランス アーマチュア
   以下、パッケージ内の紙に書かれたデータを記します。
インピーダンス:9.2Ω(オーディオ歴の長い人ならアンプに厳しいと判るかも)
・音圧感度:90dB
・再生周波数帯域:5Hz~22KHz(5Hz、見せてもらおうか、Knowlesの実力とやらを)
・最大入力:不明

このイヤホンほんのり暖色系ですが(いや、恥ずかしながらこれ最近判るようになりました)、タイトと言うより『パンと張った感じ』が正しいと思います。
なのでBA型とは思えない『弾力感』が下支えをしてくれるので快適な低音だと思います。
低音のエッジ感も良いです、5Hzは盛り過ぎかもですが。(笑)

中音域は結構フラットに作ってあります。
中高域を含めてやや『センター密集型』かも知れません。
なので『ライブ感が欲しい』方はやや窮屈かも知れません。
残念なのは暖色系の低音の上にあるこの中音域がやや『味に乏しい事』でしょうか。
『センター密集型』なのに『ひとけが少ない』
なんとなく寂しい感じ、ポジションはやや後ろでしょうか。

この上の高音域の作り方が『実に惜しい』と思います。
一頃の『刺さり』はありません、ここは良いと思いますギリギリですが。
ですが『細かい音を拾いすぎる』気がする。
バーンインはその為少し長めが良いかと。
モニター系なら良いかも知れませんが『音楽鑑賞用』にはやや神経質な音が出ます、そこが惜しい。
アナログのアンプを通すと丁度いい感じですがね。

音には関係ないですが『音導管』が樹脂成型のままフィルター無しの小穴なのは『格好悪いし、俺の耳垢大丈夫か?』と心配になりました。


・まとめ

Knowles 8 バランス アーマチュア ドライバーの『力技』、そう思って間違いないでしょう。
問題は『神経質な高音域』だけ。
ここで好き嫌いが出るかもと思います。

個人的には価格帯が近いqdcのUranusが1DD、1BAでおとなしめ以外は良く似た音を出しているのがかえって凄いかなと。
(ヤバい、ネタが漏れてる)

最近の中華イヤホンの進歩と価格アップを実感しているtamachanです。
でも、『町工場』はやめましょう、tamachanからの『お願いです』(笑)


試聴機器:DA-310USB
     XDP-300R+ALO Audio The National Amp
試聴音源:32bit 192KHz tamachan 仕様
     24bit 96Khz Encoded by dBpoweramp Release 16.6

マルチドライバイヤホンはtamachanに何を聴かせたのか?

どうも、ご無沙汰です。
最近、家庭の事情で忙しいtamachanです。
(でも、イヤホンは買ってますけど)

本日のレビューはイヤホン2本+αでございます。

その1

KBEAR HI7 片側 6BA+1DD ハイブリッドHIFIイヤホン

SPEC
・型番:KBEAR HI7
・ドライバー構成:6BA+1DDドライバ
インピーダンス:12Ω
・音圧感度:106dB
・再生周波数帯域:20Hz~40KHz
・最大入力:不明

このイヤホンは音が乾いていると言うより『鮮度が落ちている』と言う表現が正しい。
特に本来なら鮮烈な音源再生が得意な筈のデジタルアンプを使用するとなぜかそこが強調されてしまう。
その上、DD型ドライバの低音がドラムの特定の音域以外は『出そうとしている努力の欠片』も無い。
過去にKZのAS12と言うイヤホンがやはり低音の『ダイナミックレンジ不足』で苦しんでいたが、このイヤホンは一応『出そうと努力した形跡』が下の周波数をカットしていないことからも見える。
しかし、このHI7はDD型ドライバを載せて置きながら100Hz付近とその下に一山作ってあるが他の帯域は『サボっている』。
ベースラインでさえ聴こえ難い帯域がある。

私は『低音大好き』ではあるが、それは『節度を持った』と言う前提が付く。
レビューの際はここは封印してあるが、それにしてもこの『作為を持った低音のチューニング』は受け入れ難い。
この小細工してある低音が実際は『緩くてボワついている』のが余計に腹立たしい。
アナログヘッドホンアンプを入れるといくらかは改善されるがそれは微々たるモノで本質は変わらない。

こんな『聴こえたり聴き取り難いムラの有る音』を出されたら気持ち悪い事と言ったら如何ともし難い。

この『全てに於いてレベルの低い低音』のおかげで中音から中高域までは『良く聞こえるが決して良い音ではない』
なんだろう、この『ザラツキは』
そして、『フラットで面白みが無い』のは『癖が無いから聴きやすいでしょう?』と言うエンジニアの勘違いだと思って欲しい。
もし、『個性を殺したモニター向けのチューニング』ならこんな『小細工を仕込んだ低音は投げ捨てて』フラットから緩く下に落ちて行く低音を構築するべきだ。
このイヤホンで評価できる点は無いに等しい。
高音域が以前の中華イヤホンと比べると多少刺さらないのが唯一評価できるのか?
しかし、どうもこのイヤホンのBA型ドライバは『大入力に弱い』気がする。
このイヤホンで聴く『TRUTH』は初めて聴く『汚い音のTRUTH』だった。
『A LATCHKEY』のバスドラもティンパニーも『ぽこぽこ』だ。


・まとめ

映画に出て来る『砂漠に転がる白骨』みたいなイヤホンだと思った。

Hi-Unit HSE-A1000PN (ピエール中野モデル)やセブンイレブン謹製SONY製イヤホンの方がまだ『生きている』分使っても良いかと思わせる。
碧(SORA)-Light-2019Editionならなおさらだ。

白骨に10,000円を要求する日本のバイヤー様は情け無用、まあ、私は白骨を8,260円、送料無料で買いましたが。(笑)

メーカーの周波数特性を張り付けときます、冗談にしか見えません。(笑)f:id:tamacahn:20200414190705j:plain

 

その2

Gold Planar GL20 平面駆動インイヤーモニター 28mm平面磁気ダイヤフラムドライバ搭載
この、28mm平面磁気ダイヤフラムドライバが『ヤバそうな空気』を発しています。

これ、Twitterで『ターボのコンプレッサハウジングに似ている』と言われ、『面白そうだからポチってやろう』で購入。

で、SPECですが、
・型番:Gold Planar GL20
・ドライバー構成:28mm平面磁気ダイヤフラム
※一般的DD型ドライバは直径8mm~12mm位だと思います
以下、amazonのデータと違っていますので、パッケージに書かれたデータを記します。
インピーダンス:18Ω
・音圧感度:103dB
・再生周波数帯域:8Hz~45KHz
・最大入力:不明

さて、このイヤホン『どこまで真面目に作ったのか?』としか思えない。

・快適な装着感
アニメ人物「Peppa Pig」からのインスピレーションに基づいて、Gold Planar GL20はコーンな形を採用します。
Gold Planar GL20独特なコーンな形を持ったので、耳に完璧的にふさげることができます。(笑)

ツッコミどころ満載だな、『イヤーピース』で耳塞ぐだろ!
因みに『ターボな外観の何処も耳と接触致しません』

・Gold Planar GL20は特に低周波数のサウンドにより良い再現性を持って、
豊かなボーカル部分および貫通力をもって高音と極高音域に完璧的に渡すことができます。
amazonより引用、決して私の日本語ではありません。(笑)

ここで、低音に触れておきます。
KBEAR HI7の低音もなかなかでしたが、Gold Planar GL20も負けてはいません。
ドラムが『ポコポコ、何故かバスドラとベースは聞える』
なんというか、『エコーが効いたみたい』な感じもします。
直径28mmもあるのにこれでは『低音マシマシ』な方は絶対に肩透かしを食らいます。

そして、『豊かなボーカル部分』ですが、『銭湯で歌う人の様』で、ここに一番エコーが掛かります。
その上、2KHz前後にキツイピークが存在します。
これ、バーンイン以前の問題で、終始改善されません。
完璧な『女性ボーカル殺し』です。
『廃品回収のメガホン』そっくりと言えば判って頂けるかと。(泣)

それから高音域ですが、『貫通力をもって高音と極高音域に完璧的に渡すことができます』(謎)
このイヤホンにこんな記述があります。

・Gold Planar GL20はオーペンバックのデザインを採用して、3Dホログラフィックな気流があり、平面駆動ドライバだけと通して実現できます。

うんうん、高音域まで『エコーが効いてる訳です』
といか、『全域3Dホログラフィックな、エコー丸出しな音』じゃないかい!

それから、拍手とか、カツカツといったエフェクトが『コンコン』になるのには笑いました。
高音も安定していません。


・まとめ
でかい平面振動版をマウントし、耳まで音を持っていく段階で『乱反射』とかが発生することを想像出来なかったGold Planarのエンジニアに敬意を表します。
(今、聴きながら書いてますがクラクラしそう)
耳元にメガホン近づけて音楽を聴いている様なもの。

これ、ホントにアメリカで開発したのですか?
少なくともこのイヤホンに『段階をおった開発』とか、『技術的確認』を行った形跡が聴こえない。
あまりにも未成熟すぎる、完成品には程遠い。

こんな『未完成品』に¥16,280を要求する日本のバイヤー様は情け無用。
ここは『平面駆動ヘッドホン』もやっています、そちらの方がまだマシかも知れません。
私は買いませんが。(笑)

しかし、お笑いネタに¥16,280は高かった。KBEAR HI7も入れたら結構良いイヤホン買えたな。

それから、忘れてました、『ダイソーの300円イヤホン』ですが、『コストパフォーマンス』以前に『品質管理』に問題があります。
あの、『センター定位が右に寄る』のはドライバのバラツキではなく、『単なる配線間違い』の可能性が大です。
200円も全く同じ症状。『コストパフォーマンス』は『正常な製品』を作ってから評価するものだと私は思います。
『音割れ』酷いですしね。(笑)


試聴機器:DA-310USB
        XDP-300R+ALO Audio The National Amp
試聴音源:32bit 192KHz tamachan 仕様
        24bit 96Khz Encoded by dBpoweramp Release 16.6

 

ALPEX Hi-Unit HSE-A1000PN ガンメタ (ピエール中野モデル)は1,700円の壁を越えられたか!?

どうも、tamachanです。
今日のお題は、
ALPEX Hi-Unit HSE-A1000PN ガンメタ (ピエール中野モデル) 【HSE-A1000PN-G】
です。

SPEC
・ブランド名:Hi-Unit
・型番:HSE-A1000PN
・ドライバー構成:φ10mmダイナミック型×1
インピーダンス:16Ω
・音圧感度:96dB
・再生周波数帯域:50~20,000Hz
・最大入力:5mW
・接続端子:Φ3.5mmステレオミニ(ストレート型)
・コード長:1.2m
・質量:約14.5g(コード含む)
・保証期間:1年
・付属品:イヤーピース4サイズ(XS/S/M/L)各1ペア、キャリングケース
・カラー:ガンメタリック、ピンク
・価格1,700円

バーンインは長めに取って下さい。
低音域と中高域のバランスが微妙なので。

で、低音ですが、
低音に山が2ヶ所確認できます。

60Hz以下と100Hz前後。
60Hz以下は緩め、バーンイン直後はボワつきます。
かと言って超低音が出る訳ではありません、この価格ではここまで出れば十分なレベル。
(SPEC正しいです)

中音域は緩く山があり、それは良いが3KHz前後に山がある。
この周波数は人間に一番聞こえが良いのでボーカルには辛い時がある。
(聴き込んでいくといくらかは緩和されるが)

中高域には8KHz付近に山がある。
特に8KHzより上はエッジを伴う為音源によっては辛い。

高音域は10KHz~12KHzにエッジを刻んでいるただし、音自体は細かく表現されている。
しかし、やはり気にはなる。
ここから上はハイレゾ対応でスペックを追いかけるとやたらとここの解像度を追求する余り馬鹿みたいに持ち上げるイヤホンが見受けられるがこのイヤホンは高音域に関しては『価格に見合った』自然な減衰をしている。
ここは良く出来ていると思う。
(SPEC正しいです)

ただし、オーバーオールで見ると問題が無いわけでもない。

・まとめ

本機は『ドラム』を気持ちよく聞けるようにチューニングされている気がする。
ピエール中野さんの好みかと思うが、低音域の山でドラムの迫力を、3kHzあたりの山と8KHzのエッジで叩いた時のインパクト感を出している。

緩めの最低音域はまあ仕方がないが、ボーカルがドラムに『割りを食っている』気がする。
『乾いたドラムのインパクト音』は良いかも知れないが『ボーカルが硬質すぎる』と思う。
そこに8KHz付近と10~12KHzのエッジが追い打ちをかける為、『ごめんなんさい、ボーカルに集中出来ません』と泣きが入りそうになる。
音圧が高めで音量が大きいと辛いので、普段より一絞りボリュームレベルを下げた方が良いかも。
大入力にはやや弱いかも知れません。
それから、『こんなに硬質なピアノの音』は初めて聴きました。(笑)
『キラキラして綺麗』とは私は評価出来ません。
もしも、このタイトさについて行けるならJ-POPかロックには向いていると思います。
(でも、大入力出来ないのは辛いかな、そっちの用途では)

この辺りを、『1,700円だからこうだよね』と許せるか、『いやぁ、これ厳しいから碧-Light 2019Ver.に行くわ』となるか。
私は『1,700円だけど頑張ったね』とまでは評価出来ませんが。

少なくとも『製造原価に縛られたSONYセブンイレブン販売の2,000円イヤホン』には勝っています。
こっちはこっちで12KHz位から上がまともに出ていないので『聴き疲れはしない』と思います。
株式会社JVCケンウッド様には勝利しています。低音緩いですが出る所までは普通に聴けますから。(笑)


試聴機器:DA-310USB
        XDP-300R+ALO Audio The National Amp
試聴音源:32bit 192KHz tamachan 仕様
     24bit 96Khz Encoded by dBpoweramp Release 16.6


P.S.イヤーピースがなかなか馴染まないのは私個人の問題かも知れませんが、変えてみたいと何回も思いました。

レゾナンス・チップ・ピエールのチラシが入ってきたのには『商魂逞しい』なと。